

鍼灸治療
脳梗塞・脳出血など脳卒中の後遺症に効果があるとWHO(世界保健機関)から認められている治療法です。大学病院等でも脳血管障害の後遺症に対するリハビリに採用されています。
脳血管障害による後遺症には、身体機能の麻痺や筋拘縮、正しく発音ができなくなる構音障害があります。これは身体を動かすための筋肉の損傷ではなく、指令を送る脳の損傷によるものです。鍼灸治療は脳を「覚醒させる」アプローチにより、神経のつながりを活性化し、脳と身体のつながりを取り戻し、後遺症の改善を図ります。
鍼灸とは
鍼灸とは患部やツボに鍼や灸で刺激を与えることで、人間が本来持っている自然治癒力や免疫力を高めて機能回復していく治療法です。
脳梗塞の後遺症は、一般的に6ヶ月以上経過するとリハビリを行っても改善効果が見込めないと言われていますが、鍼灸を併用することで改善を見込めます。鍼をすると末梢神経が刺激され、その刺激が脳へと届くと脳機能の覚醒と血流増大が起こり、脳機能が改善していきます。
また、リハビリ動作の弊害になっている「痛み」や「張り」を取り除くことで、動作をスムーズにさせることができます。自律神経の調整によって「血圧の低下」「血圧変動の安定化」「抗ストレス作用」の効果が見込めるので、未然にリスクを防ぎ、再発の予防が期待でます。
脳梗塞のリハビリにおいて、非常に相性が良いのが鍼灸治療となります。
覚醒させるアプローチ
人間の身体が動く仕組みは、脳と密接に関わっています。脳は手足などの各部位の運動を司る担当が別れていますが、各々が神経を通じて各部位を繋がっており、 鍼灸によって神経の繋がりを活性化させる事で脳を刺激し身体の動きを促す事を狙います。また後遺症による麻痺は、手足が動かない問題だけではなく左右のバランスが失われた事による身体への負担が疲労やストレスにも影響を及ぼします。ご利用者様の後遺症の症状とその日の体調まで細部に亘り見極め、継続したリハビリが可能な身体をつくる為の施術も行う事で、後遺症のもたらす問題全体へのアプローチを行います。
WHO(世界保健機関)が鍼灸治療の有効性を認めた疾患
神経系疾患
神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー
運動器系疾患
循環器系疾患
心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ
呼吸器系疾患
気管支炎・喘息・風邪および予防
消化器系疾患
胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾
代謝内分秘系疾患
バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血
生殖、泌尿器系疾患
膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎
婦人科系疾患
更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊
婦人科系疾患
更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊
耳鼻咽喉科系疾患
中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎
眼科系疾患
眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい
小児科疾患
小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)
小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善